【基礎編】楽譜に書かれている内容について-その3

音名
クラシック音楽では、音名をドイツ語で読むのが、現在の国際的な標準です。
白鍵の音名

ドイツ語:C(ツェー) D(デー) E(エー) F(エフ) G(ゲー) A(アー) H(ハー)
イタリア語:Do(ド) Re(レ) Mi(ミ) Fa(ファ) Sol(ソル) La(ラ) Si(シ)
フランス語:Do(ド) Ré(レ) Mi(ミ) Fa(ファ) Sol(ソル) La(ラ) Si(シ)
英語:C(シー) D(ディー) E(イー) F(エフ) G(ジー) A(エー) B(ビー)
日本語:ハ ニ ホ ヘ ト イ ロ
異名同音
異名同音(いめいどうおん)とは
異なる名前なのに、実際には同じ音を指す音名のこと。
楽譜上の表記は違うけれど、ピアノで弾くと同じ音になる。
例:
- C♯(シー・シャープ)= D♭(ディー・フラット)
- F♯(エフ・シャープ)= G♭(ジー・フラット)
なぜ名前が違うのに同じ音になるのか
音楽理論では、
- 「半音上げる」=シャープ(♯)
- 「半音下げる」=フラット(♭)
というルールがある。
その結果、
- C を半音上げる → C♯
- D を半音下げる → D♭
どちらも同じ鍵盤に到達するため、異名同音になる。
異名同音の代表例
C♯ = D♭
D♯ = E♭
F♯ = G♭
G♯ = A♭
A♯ = B♭
異名同音は、
- 調(キー)
- 和声(ハーモニー)
- メロディの流れ
によってどちらの表記を使うべきかが変わる。
例:
- D♭メジャーの曲では D♭ を使う
- C♯マイナーの曲では C♯ を使う
つまり、
「どちらが正しいか」ではなく「その曲の文法に合うか」で決まる。
黒鍵の音名(シャープ)
※=で表された音は、異名同音です。
ドイツ語{(♯)は -is(イス) を語尾につける}:Cis(ツィス)Dis(ディス){Eis(エイス)=F}Fis(フィス)Gis(ギス)Ais(アイス){His(ヘイス)=C}
イタリア語{♯:Diesis(ディエシス) }:Do♯(ド・ディエシス)Re♯(レ・ディエシス){Mi♯(ミ・ディエシス)=Fa}Fa♯(ファ・ディエシス)Sol♯(ソル・ディエシス)La♯(ラ・ディエシス){Si♯(シ・ディエシス)=Do}
フランス語{♯:Dièse(ディエーズ) }:Do♯(ド・ディエーズ)Ré♯(レ・ディエーズ){Mi♯(ミ・ディエーズ)=Fa}Fa♯(ファ・ディエーズ)Sol♯(ソル・ディエーズ)La♯(ラ・ディエーズ){Si♯(シ・ディエーズ)=Do}
英語{♯:Sharp(シャープ) }:C♯(シー・シャープ)D♯(ディー・シャープ){E♯(イー・シャープ)=F}F♯(エフ・シャープ)G♯(ジー・シャープ)A♯(エー・シャープ){B♯(ビー・シャープ)=C}
日本語{半音上がる:嬰(えい)}:嬰ハ(えいハ)嬰ニ(えいニ){嬰ホ(えいホ)=ヘ}嬰ヘ(えいへ)嬰ト(えいト)嬰イ(えいイ){嬰ロ(えいロ)=ハ}
黒鍵の音名(フラット)
※=で表された音は、異名同音です。
ドイツ語{(♭)は -es(エス)を語尾につける}:{Ces(ツェス)=H}Des(デス)Es(エス){Fes(フェス)=E}Ges(ゲス)As(アス)B(ベー)
イタリア語{♭:Bemolle(ベモッレ)}: {Do♭(ド・ベモッレ)=Si} Re♭(レ・ベモッレ)Mi♭(ミ・ベモッレ) { Fa♭(ファ・ベモッレ) =Mi} Sol♭(ソル・ベモッレ)La♭(ラ・ベモッレ)Si♭(シ・ベモッレ)
フランス語{♭:Bémol(ベモル)}:{Do♭(ド・ベモル)=Si} Ré♭(レ・ベモル)Mi♭(ミ・ベモル) { Fa♭(ファ・ベモル) =Mi} Sol♭(ソル・ベモル)La♭(ラ・ベモル)Si♭(シ・ベモル)
英語{♭:Flat(フラット) }: {C♭(シー・フラット)=B} D♭(ディー・フラット)E♭(イー・フラット){F♭(エフ・フラット)=E}G♭(ジー・フラット)A♭(エー・フラット)B♭(ビー・フラット)
日本語{半音下がる:変(へん)}:{変ハ(へんハ)=ロ}変ニ(へんニ)変ホ(へんホ){変ヘ(へんハ)=ホ}変ト(へんト) 変イ(へんイ) 変ロ(へんロ)
